カラオケを歌うのであれば、やはり、うまく歌いたい。
あまりカラオケは得意ではないけれど、誘われる機会も多いから、せっかくならうまくカラオケを歌いたい…。
そんな前向きな皆さんのために、カラオケが簡単に上達する、簡単なトレーニングやテクニックを、
実際に、昼間は一流のサラリーマンとして某企業で営業職に就き、夜はライブミュージシャンとして活躍している男性ボーカリストのダイモン小呉さん(仮名)48歳
家族構成妻、子供男1女1というプロフェッショナルの意見に耳を傾けながら、このコラムの執筆を進めてゆこうと思います。
インタビューに答えてくれた人
ライブミュージシャン ボーカリスト ダイモン小呉(仮名)
1968.8.10生まれ B型
東京都板橋区在住のライブボーカリスト。
東京、豊島区池袋のライブハウスを中心に、自身のLIVE活動を週3日、月10本から15本こなす、アマチュアロックバンド「性器末」のメンバーの一人。
その名の通り、「性器末」は、プロロックバンド「聖飢魔Ⅱ」のコピーバンドでバンド歴10年。
1回のライブで平均100名前後を集客するセミプロ集団。
尚、小呉氏は昼の顔と夜の顔を使い分けるために、小暮閣下同様、ライブ時にはかなり厚塗りの化粧をするため、ライブ中に皮膚呼吸ができなくなり、駆け出しの頃、なんども救急車で運ばれるという実績をもつが、近年は化粧品の品質向上により、皮膚呼吸もスムースで90分のライブを休憩なしで一気に乗り切ることも可能になった。
カラオケ上手になる20の知恵
Q:ダイモンさんおはようございます。今日はダイモンさんにカラオケ上達の極意をご教示願いたいのですが…。
A:カラオケをうまく歌いたいんなら、20のポイントがあるのね。
些細なこと、大事なこと、色々あるからしっかり耳を傾けてね!
飲み物に気を付ける
1.お茶は飲んじゃダメ
Q:飲み物に気を付けろとありますが…。
A:お茶はのんじゃだめなの…。
Q:なんで?
A: そもそも声や歌というのは、声帯を振動させて発生している。
ウーロン茶やお茶は、喉の油を洗い流してしまい、声が出にくくなるのでNGだね。
2.アルコールもNG?
Q:アルコールは?
A: アルコールが喉の水分を奪うため、声が枯れやすくなる。
まあ、社会人になったらカラオケ=お酒みたいなものだけれどね。
3. キンキンに冷たい飲み物は最悪
Q:夏になったらキンキンに冷たい飲み物、飲みたいでしょ?ビールとかハイボールとか?
A: 喉は冷えると縮小し、声が出なくなるよ。アイスとかもダメ!
4.ベストな飲み物は?
Q;じゃ、ベストな飲み物は何?
A: 確実にお勧めできるのは、常温のお水。
喉を傷めないという点では、スポーツドリンクもOKライン。
カラオケでお水は飲みにくい場合は…ソフトドリンクであれば喉を温めれて尚且つカフェインの少ないホットココア、お酒であればアルコールの薄いもの。ウーロン割りは喉のうるおいを無くし、カルピス割りは喉に膜を張ってしまうので、できるだけやめることだね。
姿勢とマイク位置
5.歌う時の姿勢は“まっすぐ立つ
Q:よく姿勢やマイク位置も関係すると聞くけれど、まずどう立てばいいんでしょう?
A:
①背筋をまっすぐ伸ばす
②アゴを引く
③前を真っ直ぐ見る
アゴをひくと、高い声が出やすくなるので、
日常生活から心がけておいたほうがいいよ。
6.マイクは口の位置と並行
Q:マイク位置は?
A:マイクの集音部分をグっと握る人がいるけれど、これはNG行為。
歌声がこもり、聞きにくくなる。
また、マイクをアゴ下にもっていくのも、声が通りにくくなる原因だね。
マイクは、口の位置と平行にまっすぐ口に向ける事。
こうすることで、あますことなく音を拾えるようになるよ。
声量を上げる
7.歌う方向
Q:遠くの方に向けて歌うといいって聞くけれど?
A: カラオケルームより遠くの人に向けて歌うように意識すると、それだけで声量がUPするよ。
8.どこで声をだすのか?
Q:よく「肚から声を出せ」でいうけれど?
A:よく言われるのが「喉で歌うな、肚で歌え」だよね。
舌に力を入れないようにすることがとても大事で、下は常に脱力状態にすること。
また、口を力ませると、喉の振動が制限され、大きな声や高い声が出なくなる。
腹筋を使い、腹式呼吸を意識する。ちなみに腹式呼吸は難しくもなんともないよ。
①足を肩幅に開き、リラックスした姿勢で立つ
②右手で握りこぶしをつくり、みぞおち”に置く
③その上に左手を添えて、軽く押す
④右手をお腹の力で「ポンッ」と押し出しながら、同時に口を大きく開けて「は」や「はー」と発声する
これが、腹式呼吸。
これで腹式呼吸での発声をマスターすれば大きな声がでるようになる。
9.伸び伸び歌う
Q:伸び伸び歌えというけれど…、
A: お腹を前に突き出したり、腰が引けたような状態では、
上手くお腹から声を出すことができないよ。
10. ストレッチ
Q:ストレッチも大切なわけ?
A: 歌が上手なひとは、口から謳っているのではなく、
身体全体の力を上手く使っている。
肚で歌うという事はもちろんだけれど、呼吸するために必要な臓器「肺」と、それを守っている「肩甲骨」を動かすといい!
肩甲骨と肺が密着してしまっていると、深い呼吸ができなくなるため、なかなか声量が上がらない。歌う前に、左手の指先を左肩に軽く載せる。次に、そのまま肘で円を描くように左肩を回す(右も同様に)ことで、声が出やすくなる。
音程の取り方
11. 自分の音域にあった選曲
Q:やっぱり音域って大事?
A:プロ歌手に言わせると、本当にすべての曲が音痴になってしまう人は、この世にいないんだって。
かならず一人ひとりにあった曲があり、それを見つけることが大事!
色々な曲を聴いてみて、自分で歌いやすい曲をみつけてみればいいよ。
12.抑揚をつける
Q:抑揚をつけたら、うまく聞こえる?
A:音程に自信がなければ、とにかく、声の強さに強弱をつけるようにしよう。
普段会話する時に、声の音程を上げたり下げたりするし、声を強めたり弱めたりすると思うけれど、同じノリ!
また、うまく抑揚をコントロールできない場合は、
マイクの位置を近づけたり遠ざけたりすればいい。
高音をだす
13.正面を向くこと
Q:高音をだすのに、どっちを向いて歌えばいいの?
A:高音を出そうとすると、どうしても頭を上にあげがちだけれど、余計に高音がでなくなるよ。
まっすぐ正面をむくことが、高音がでるための基本。
14. 口を大きく開く
Q:口を開く角度とか、大きさは?
A:TVなどで、高音を出すヒトの口元を良く見ると、みなさん必ず口を大きく開けているよね?
大きく欠伸をするようなイメージで口を開くと、
口だけではなく、喉も震えやすくなり、高音がでるよ。
大事なこと
15.聴き手のニーズに合わせる
Q:カラオケを上手に歌うにはやっぱり、選曲が大事?
A:一緒に歌っているメンバーに合わせて選曲を調整したほうがいいよね。
カラオケ等では、周りの人の好み、雰囲気にあった選曲と歌い方が、本当に大切。
俺も昼営業やって、時々、夜、宴会ゆくけれど、上司や取引先がシルバー世代なら演歌や歌謡曲、ニューミュージックは鉄板だもん。
16.楽しそうに歌う
Q:歌っているときの表情って?
A: 乗り気じゃないカラオケにいくこともあるでしょう、大人なんだから。
そこはもう振り切って、楽しそうに演じる。
演じると、結構本気で楽しくなってくる。
踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃ損損。
一応ですが、笑顔で歌うと、口角があがり、声が出やすくなるという科学的メリットもあるよ。
カラオケで高得点
17.カラオケ採点基準
Q:カラオケで高得点を稼ぎ出す方法って何か知ってる?
A:カラオケ採点の仕組みは、『音程 >> 表現力(声量) > ビブラート&ロングトーン> 安定性 > リズム』。
これを知っただけで、もう絶望だね。
つまり、とにかく音程を外さないことが大事。
バンドライブなら少々外してもノリが大事だから…。
だから、俺、カラオケでなかなか高得点が出ない( ´艸`)
18.「加点で稼ぐ」は嘘
Q:加点の方法もいろいろあるって聞いたけど?
A:こぶし、しゃくり、フォールなどの項目が加点項目として有名。
でも、実はほぼ加点されない項目。
全体に及ぼす点数影響度は、諸説によると、0.5点~1点ほど。
努力するだけ無駄だよ。
ビブラートとロングトーンは、5点以上の点数影響度があるため、
練習するなら、この2つに絞るべきらしいよ。
19. 高得点を出す具体的方法
Q:高得点を稼ぎ出す具体的な方法を何かアドバイスしてよ!
A:えげつない話やけど、相手は機械なので方法論があるよ。
- マイク音量をなるべく小さくして,ガイドメロディを大にする。そうすると、音ズレを把握しやすくなる
- 2秒以上のビブラートを出す(1秒未満は加点されない)。とにかくビブラートをたくさんかける
- 演奏区間内で、マイクの距離を変化させる(抑揚が高ポイントになる)
- 熱唱しない。抑揚の評価は、曲中の一番小さい音と大きい音の差を評価している訳では無く、一定期間毎に分けて音量の差を判定をしているため、全体を通して抑揚を大きくする事が必要
- ・曲は短いものを選曲。カラオケは歌い始めは、減点方式でスタートするため、ミスのポイントを減らすためにも短い方がオススメ
- ・スローなバラード曲を選曲。採点は音程が最重要項目なため、音符の多いアップテンポな曲はなるべく避ける
ほかにも、カラオケのマイクは劣化していて雑音を拾うため、マイクを持ち込むというアドバイスがあるけど、まあ無理やね。
気持ち悪い人になってしまうからね。
20.カラオケで高得点を狙いやすい曲
Q:なんか、高得点を狙える曲ってあんの?
A:基本としては、自分が覚えやすく、歌いやすい選曲をすることだね。
採点で一番大切なのは音程の正確さなので、歌うつもりの曲を繰り返し集中して聴いて、その曲の細かいところまで頭に入れたらいいさ。
カラオケ上達に関するまとめ
駆け足で、“カラオケが簡単に上達する!?簡単なトレーニングやテクニックを紹介!!”
をインタビュー形式でこのテーマを料理してきましたが、皆さんにちゃんと伝わったでしょうか?
仕事明けのロングインタビューに、大好きなお酒も飲まず付き合ってくださったダイモンさんには心から感謝です。
彼も言ってましたが、セミプロである、彼でさえ、カラオケで高得点を叩き出すのは至難の業…。
つまり、歌がうまい人が、高得点をたたき出すわけではなく、ある程度のテクニックも必要のようです。
とはいえ、基本的な歌唱力が身についてないと、カラオケでの高得点は望めません…。
このインタビューを参考にして、歌唱力の向上とテクニックの向上に挑んでみていただき、皆さんがカラオケで上手に歌え、楽しいカラオケの会となることが筆者の願い!
どうぞ、皆様このインタビュー記事で学んだことを実践してくださいね!